企業コンピューティング15領域のテクノロジー・トレンド予測 他
1.グリーンIT
-仮想サーバのシャッフルで電力効率を最適化
データセンターは電源消費の無駄が大きい。もし、仮想サーバ・ファームを瞬時に構築して必要な分だけ電力を使えるようになったらどうだろうか。(テッド・サムソン)
2.ストレージ管理
-ストレージ管理の簡素化。その切り札はサービス化
ストレージ管理が感嘆になるなんて、まだまだ夢の話だ。困難さが改善されるはほとんど見られない。解決策は、第三者に任せることだ。(マリオ・アピセラ)
3.SMBテクノロジー
-SMBはスタンドアロン・アプリを捨て去る
SMBが選択するアプリケーションはWebブラウザ経由で利用するものになる。つまり、SaaSもしくはホステッド型アプリケーションだ。(オリバー・リスト)
4.データベース
-次なるフロンティアは新たな圧縮技術
データベース容量の肥大化は深刻な問題だ。データ圧縮を利用するという手があるが、従来の技術ではパフォーマンスの面などに問題が残る。(ショーン・マッカウン)
5.ミドルウェア
-真のサービス思考に不可欠なビヘイビア管理
まるでアプリケーション基盤全体が一つの巨大なローカル・システムで走っているかのように見せるのが次のミドルウェアの姿である。(デイブ・リンチカム)
6.セキュリティ
-インターネットの安全性はプライバシーと引換に
セキュリティ上の問題は、これからもわれわれを悩まし続けるだろう。本当の解決のためには、テクノロジーよりも政治的な判断が必要だ。(ロジャー・グリムス)
7.ネットワーク
-インテリジェント機能はネットワーク・インフラが持つ
ネットワークがインテリジェンスを持ち始めている。この流れがさらに進めば、クライアント端末よりもインテリジェントになるだろう。(ポール・ベネチア)
8.デスクトップ
-デスクトップ環境は仮想アプリの配信で賄われる
アプリケーション仮想化の有効性が認められつつある。価格体系も、パッケージ・ソフトのライセンス・モデルとは異なるものとなるだろう。(ランドール・ケネディ)
9.仮想化
-仮想化で実現するデスクトップの”ローミング”
今、ホットなのはアプリケーションの仮想化だ。多数のベンダーが取り組むこのテクノロジーは管理負担とコストの軽減に大きく寄与するはずだ。(デビット・マーシャル)
10.オフショア
-アウトソーシング先を近くに求める”ニアショア”が急増
オフショアと言えば、インドと中国が発注先の代表だったが、時差や管理上の問題などから近隣諸国に発注する企業が増えてきた。(ニフレイム・シュワルツ)
11.ビジネス・モデル
-ユーザーは真に価値のあるものに料金を払うようになる
IT業界におけるソフトウェア料金モデルは大きく皮五つある。サブスクリプションの普及でユーザーは製品を適切に評価するようになるだろう。(デビット・マーグリウス)
12.オープンソース
-複数のOSSの組み合わせがイノベーションを促進
複数のオープンソースを組み合わせ、商用ソフトにはない新しい価値を創出するのが、これからのオープンソース・ムーブメントのあり方だ。(デイブ・ダーゴ)
13.アプリケーション開発
-デスクトップ/Webの隙間の隙間を埋めるRIAの可能性
デスクトップ・アプリとWebアプリの隙間を埋めるRIA。この新形態のアプリケーションはデスクトップ/Webの長所だけを組み合わせたものだ。
14.CPU
-チップのマルチスレッド化は仮想化にも貢献
コアの増加で筋骨隆々としたCPUの時代は峠を越した。これからはスループットを高めるためにCMTという新たなアプローチがとられるだろう。(トム・イェイガー)
15.HPC
-スーパーコンピュータもコモディティ化に向かう
スーパーコンピュータはユーザの視野を広げつつある。科学技術や設計といった領域だけでなく、ビジネスでもHPCは多いに役立つ。(ジョン・ウェスト)